「決算書読める化」プロジェクト


   [キャッシュフロー計算書]




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1.キャッシュフロー計算書の導入経緯

キャッシュフロー計算書は2000年頃の会計ビッグバンと騒がれた当時に導入されました。 作成義務があるのは上場会社だけです。
キャッシュフロー計算書が導入された理由は、「お金はウソをつかないから」と説明されています。 お金は現実であり実体があるのでごまかせないということでしょう。

これに対して損益計算書は 売上から費用を差し引いて利益を計算していますが、利益というのは実体がありません。単なる 計算上の数値です。しかも一般的に会計処理の方法は複数ある場合があり、それぞれの会社でどれを 採用するかは自由に決められます(もちろん合理的な理由は必要です)。 会計処理の方法によっては利益が大幅に変わるケースがあります。 例えば、有形固定資産の減価償却方法には定額法と定率法がありますが、どちらを採用するかは会社が 自由に決められます。 また、減価償却の方法を変更することにより製品原価が大きく変わる場合もあります。

会計処理方法に加えて昨今は決算時に 見積もりや評価が大きく損益に影響を及ぼしています。条件を少し歪めれば見積もりや評価は大きく 変わるので損益にも大きく影響します。上場会社の経理責任者の仕事は合法的に決算処理でどれだけ損益を 動かせるかが重要な仕事だとも言われています(あくまでも噂です)。

このように単なる計算上の数値である損益はあてにならないのでキャッシュフロー計算書が 重要になったということです。

2020/2/14


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